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  • 多田真悠

スパムメールと出会い系被害の話


先日の「安住紳一郎の日曜天国」というTBSのラジオ番組中のニュースの中で、高齢者の出会い系の被害の話をしていました。 若い人向けの出会い系の被害は、若い男性の下心を刺激して金銭を貢がせるケースが主流ですが、高齢者の出会い系の手口は全く違うものが今は主流だそうです。 最近はご家族との連絡用にと高齢者の方でもスマートフォンを持つケースが多く、しかし、インターネットやスマートフォンの知識がそれほどある訳ではない。そういう方をターゲットにしているようです。 ラジオで紹介していたケースは以下のようなこんな内容。 ある日、突然、とある高齢者の元へ、見知らぬ人からのメールが届きました。 内容は「次の試験が心配です」と少し文章足らずなもの。 その方は、本当に自分あてに送られてきたのかと勘違いをして「何の試験ですか?」と返信をする。 すると「○○(試験名)」だけの返信。 「いつなの?」「何が心配なの?」と尋ね返してしまえば、また文章足らずな返信が返って来ます。 そうこうしているうちに、これ以上のやりとりには料金が発生しますと言われて、心配した高齢者が提示された料金を支払い、また(文章足らずな)メールとのやり取りを繰り返します。 そうして、誰とも知らぬメール主の相談に乗るために、自分の貯蓄や年金を切り崩してまで、メールでやり取りするための料金を支払い続けてしまうケースが多発しているそうです。 でもこれはただのスパムメール。悪質な業者が名簿屋から買い付けたメールアドレスの一覧表に記載されているメールアドレスへ、同じ内容のメールを無差別に送信しているだけなのです。 スパムメールに返信をすれば、その後は、バイトで雇われただけのサクラが、メールのやり取りをします。本当に困って相談メールを出している人なんて言うのはどこにもいないのです。 メールのやり取りが増えれば増えるほど、料金は発生するので、バイトのサクラはわざと文章足らずなメールを送りつけて、メールの回数を増やそうとします。 こうした高齢者向けの出会い系被害にあう方は、大抵、真面目で親切な方たち。若い方向けの出会い系被害とは全く違う手口に驚いてしまいます。 こうした一方的に送信されてくるメールのことを「スパムメール」や「迷惑メール」と呼びます。 この手のスパムメールによる被害を発生させないためには、「見知らぬ人からくるメールはすべて無視」が一番有効です。 この手の悪質業者は、名簿屋から買い付けてきた現在取得されているメールアドレスの一覧表を持っています。 悪質業者がまず初めにするのは、この一覧表に乗っているメールアドレスすべてにスパムメールを送り付けて、反応があるメールアドレス(生きアドレス)を特定すること。 スパムメールに一度でも返信をしてしまうと、怒涛の勢いで、様々なスパムメールが届くようになるのはこのためです。「生きアドレス」の名簿が作られて、またさらに複数の悪質業者に売り渡されているのですね。 送り付けたスパムメールにNotFound(アドレスが破棄されていて存在していないこと)というサーバからの自動返信があれば「死にアドレス」として扱われて、それ以降、そのアドレスへのアプローチはなくなります。 送信は成功したけどメールアドレス主からの反応はなしの場合、メールアドレス自体は有効なので、しつこく何度も送られくる可能性があります。あまりにスパムメールがしつこく、でもそのメールアドレスを変更できない場合、その業者からのメールアドレスをブロックするのがよいでしょう。ブロックの設定方法は各メーラーやメールサービスを提供している会社によって違うので、詳しいやり方については、ヘルプやQ&Aを参照してください。 サクラとやりとりしたメールは大事な記録ですので、払ってしまった料金を取り戻す時やクーリングオフの申請に役に立ちます。 腹立たしい気持ちになったとしても、サクラとのメールは削除しないでください。 「正直者が馬鹿を見る」という社会は嫌だなあとは思うのですが、自衛をするのは大事なこと。 通常の個人的なメールのやり取り、チャットでの会話などに通信料金以外の金銭が発生することはあり得ません。 「これ以上はお金がかかる」と言われたら、「ん!?」と、立ち止まって、本当にその料金を支払っていいのか、落ち着いて考えてください。

「俺はこの手の詐欺には引っかからない!」と言って、周囲が止めたのに振り込め詐欺の口座に自ら率先して、振り込んでしまう高齢の方もいるそうです。

正義心や思い込みから詐欺との関わりを続けてしまう人の他に、なんだか変だと思いつつも、寂しさからついメールのやりとりを続けてしまうこともあるようです。

初めて利用する口座や会社に振り込みをする時は、必ず家族で確認するなどご家庭内でルールを作っておく、普段から小まめに近況を報告し合うなど、家族の誰が今、誰と関わっていて、何をしているのかを常に把握できる体制を整えておくと、こうした詐欺の被害を防ぐのに一役買ってくれると思います。

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