- 多田真悠
シラサギソウと神社の話
今年も近所の神社さんで、シラサギソウが咲いています。

シラサキソウとは、見ての通り、まるで「白鷺」のような真っ白な花を咲かせる植物のことです。

花は小さいですが、どれも立派な翼があります。どうしてこんな姿になったのでしょうね。不思議で、とても好きな花の1つです。
もともとは湿地に咲く花のようで、毎年、シラサギソウを育てているこの神社さんも、時期になると水苔を植えた鉢をたくさん用意して、たくさんのシラサギソウを育て始めます。
越谷に引っ越してすぐの頃、ちょうど夏真っ盛りで、その年は特に猛暑と呼ばれる年でした。
暑くて暑くて、どこか遠くへ行く気も起きず、かといって、越してきたばかりで近所のことも知らない。駅の近くに少し大きな神社があることだけは知っていて(気が付いて)、神社ならば木々もたくさん植わっていて多少は涼しかろうと、あまり何も考えずにふらりと寄ってみました。
境内の前にたくさんの浅い鉢が並んでいて、「あれはなんだろう?」と近づいて見て見たら、可愛らしいシラサギソウがたくさん咲いていました。
それ以来、毎年、夏前に水苔を張った浅い鉢をたくさん並べだし、ひっそりとシラサギソウを育てるその様子を、時折ふらりと神社によっては、眺めさせてもらっています。