- 多田真悠
電子書籍の話。
引っ越しをしました。──といっても、駅にしたら一駅分しか移動していないので、仕事に特に影響はありません。
引っ越しをすると、自分たちが如何に不要なゴミに囲まれて暮らしていたのかをまざまざと体感させてくれます。あれもこれも捨てたのに、いまいちすっきりしない家の中。そして引っ越しを繰り返す度に積まれていく段ボール……。そのうち、なんとかしたいと思います。
私は、個人的に本が多いので、引っ越しの度に困ります。紙は重い。若い頃はそれでもよかったのですが、年を重ねると自分だけの事情だけでは生きていられないので、なんとか他の人のためのスペースを作らんと本をできるだけ処分&今後もできるだけ増やさない方針にしたいなと思っています。
といっても、本を読まないという訳にもいかないので、電子書籍で購入できる本はできるだけ電子媒体で買いたいなと、自分の棚の電子書籍化にやっと本腰を入れることに。
紙媒体の「本」が好きなので、今まで、なかなか電子書籍に踏み切れなかったのですが、必要に迫られると人はやるものです。
キンドルなどの専用端末もありますが、専用端末は確かに読書のために作られた端末で長時間の閲覧に向いていますが、特定の会社(キンドルならアマゾン)からしか本が買えないし、他のことに使うこともできません。
なので、文庫本を持ち出すように気軽に電子書籍を読もうと思ったら、お持ちのスマートフォンか、軽いタブレットを購入するのが多分一番良いのではないでしょうか。
そうすれば一つの端末で、どこの会社の電子書籍の購入も可能になります。配信会社によって本のラインナップは大幅に違うので、これは結構大きな利点です。また、動画を見たり、ゲームをしたりなど、他のことにも利用できます。
しかし、電子書籍だからと特段安いと言うこともありません。紙の半値くらいだといいなと個人的には思うのですが、本当に気持ち程度しか安くならないので、安さを求めるのであれば、電子書籍はちょっと肩透かしです。配信タイミングも紙よりも遅い本が多いですし、そもそも電子書籍版が出ない本は紙で買うしかありません。電子書籍でほしい本に限って、紙しかなかったり!
また、ハード(閲覧端末)やソフト(閲覧アプリ)は永久不滅の物ではないので、電子版で購入した書籍はいつか読めなくなっても諦める覚悟も必要になります。どうしても永久保存したいほどにお気に入りの本であれば、現状では紙で所持している方が確実でしょう。
情報が古くなれば意味がなくなり、長期保存しない雑誌類は電子書籍化向きだと思います。
雑誌をよく買う方には、電子書籍はお勧めですね。
しかし、「欲しいな!」と思った瞬間、在庫切れの心配なくさっと買える・現実世界のスペースを取らないという利点は大変大きいと思います。本屋では買うのに躊躇するような内容の本もすぐに買えます!(笑)
クレジット登録をしておくと本当にワンクリックで買えるので、ついついの買い過ぎに注意してほしいことと、利用端末のセキュリティはしっかりと固めておいてください。
長々と書きましたがまとめ。
利点
○どんだけ買ってもスペースを取らない
○在庫切れの心配なく、欲しいと思ったらすぐに買える
欠点
×紙に比べて、そこまで安い訳ではない
×長期保存には向いていない
×必ずしも電子書籍版があるわけではない
△紙より配信が遅いことも多い(紙と同時配信もあります)
大事なのは、メリット・デメリットをきちんと理解をして、自分に適した選択肢を選ぶと言うことです。