- 多田真悠
聞きやすい話し方の話。
人にわかりやすく伝わるように話すというのは難しいもので、私はついつい早口になってしまします。
話し方を習いたいなあと思いつつ、ネットで検索したり、予算と相談したりして、見送ってばかりなのですが。
そんな折に、度々ブログに書いているTSBラジオの「安住紳一郎の日曜天国」で早口言葉(?)の話題をしていました。(2016年3月7日放送回)
読み上げづらい言葉を並べて作ったそれなりに長い文章を1分10秒を目安に、噛まずに読み上げられれば成功なのですが、素人では文章を読むだけで、読み上げてみようという気にはならない感じです。
問題の文章は「安住紳一郎の日曜天国」公式サイトの安住さんの2016年2月28日の放送後記に掲載されています。(ページ構成的に該当ページに直接リンクをつなげられないのでリンクなし)
3月7日の放送で1分を切る速さで安住さんがすらすらと読み上げていた様はさすがにプロだと思うと同時に、「安住さんはいい感じに狂ってる」という感想の方が強く「伝わりやすい話し方」の参考になったかというとちょっと違うような…。いや、安住さんすごかったのですが、私が求めている「伝わりやすい話し方」とは方向性が違うような気がしたのです。
塾講師で有名な林修さんの話し方をテレビで見て、元小学校教諭の親戚が「この人はとても早口ね。確かに話し方は上手だけど、これは本気を出して聞こうとしないと理解できない話し方」と言っていました。林さんは塾講師なので、小学校の先生とは違い、学習意欲の低い子のことも気に掛けながら話す必要はなかったのでしょう。それよりも、本気で授業を聞きにした生徒に、本気の説明をすることが重要だったのだと思います。
その人が求められている話し方というのは、それぞれだなと思う、ここ最近。
私はどんな話し方が一番、良いのかなと模索しながら授業なり、作業なりを行っています。
私の場合は、PC操作が苦手な方に対して、PCに関する説明をする機会が多いので、「時間が許す限り、あれもこれも教えておきたい!」という気持ちと、「いや、あれもこれも説明しても一回で覚えるのは難しい。それなら、どうしても必要な事項だけを確実に覚えられる説明を」と思いながら、でもやっぱりあれもこれも教えたい……と、自らのエゴと戦っています。
それが自らのエゴだとわかっていても、中々そのエゴから脱せないのが不思議な所。修行が足りません。
特別話し方の訓練をしたわけではないので、話し方はプロのようにとはいきませんが、せめて「同じ質問を何度されても、初めて質問されたかのように何度でも丁寧に答えよう。そしてその時の回答の仕方は毎回同じやり方にしよう(そうしたら「あ、これ前聞いた」ってお客様の記憶の定着率がよくなるような気がするので)」というのを心がけています。