- 多田真悠
Win10無償アップグレードについて
ITmediaさんでこんな記事が公開されました。
「 消費者庁、Windows 10の無償アップグレードに注意喚起 確認事項を公開 」
Win10の強制アップグレードぶりはもはや鬼畜の域で、勝手にアップグレードが始まってしまって以前のOSへ戻してほしいと言う依頼や相談をここ最近はよく受けます。(その人のPCスキルや、普段PCで行っていることや要望によって対応は違います)
30日以内であれば以前のOSへ戻すこともできますが、絶対にできるわけではなく、Win10にしてからクリーンアップ作業をしていないなど条件があります。
ハード(PC自体)との相性、現在使用しているアプリとの相性、プリンターなどのPC周辺機器との相性なども考えると、基本的に途中でOSを無理やり乗り換えると言う方法が適切だとは思えません。
操作感や画面も大きく変わるので、最初はどうしても操作に戸惑いますし、そもそもPCの土台ともいえるOSをすでにアプリや周辺機器の接続がすんでいる状態で行うことは、すでに家が建っている土地の基礎工事を家も家具もそのままに無理やり行うような作業です。
メーカーが動作保証をしていないOSでPCを動作させると言うことは、お勧めかと言われれば「お勧めできません」としか答えようがありません。やっぱりどうしても不具合が出てくる上、その不具合の対処方法が「ない」という可能性が高いからです。メーカーは自分たちが保証しますと宣言していない操作に関しては、一切のフォローをしてくれません。※当然です。 PCが火を噴いて壊れようが、いきなり大事なデータが飛んでしまおうが、「泣かない」「自己責任で何とかする」というのであれば構いませんが、そうもいかないことの方が多いと思います。
なので、基本的にWin10の動作保証をしていないここ数年以前に発売されたPCをお持ちの方で、PC操作がそこまで得手ではなく、仕事の大事なデータやアプリが入っているから今の環境が崩れてしまうと困ってしまう!という方には、基本的にWin10へのアップグレードはお勧めしません。
もしも勝手にアップグレードがしてしまった場合は、30日以内であれば戻せる可能性があるので、早めにご相談していただければと思います。
もちろんWin10にも良い所もあります。まずマイクロソフトのサポート期間がWin7やWin8よりも長いので、Win10にアップグレードしても特別不自由を感じなければ、無料期間にアップグレードしたWin10の方がお得です。
しかし、Win10で本当に快適に過ごせるかという確証がない以上、特にお仕事で利用されているPCについては、危ない橋を渡ってほしくないと言うことです。
いくら未来のサポート期間が長くとも、Win10にアップグレードしたことによって、今、必要なアプリや周辺機器(プリンターなど)が使えなくなればPCとしての意味がないからです。
「比較的新しいPCなので、できればWin10にしたい!」という方は、事前に利用しているアプリや周辺機器がWin10に対応しているか、または対応しているバージョンが出ているかを確認しましょう。
もしも、Win10で動作しないアプリや周辺機器があったら、代替えソフト・品を探して、準備をしてください。
そのうえで、Win10へアップグレードをしてしてください。
この下準備があるかないかでも大きく違います。
Win10そのものが悪い訳じゃないんですけどね。やっぱり途中で基盤を入れ替えると言う作業はリスクが大きい訳です。